カテゴリ:子育て環境(原発・放射能)( 27 )

(③のつづき)

座談会でご一緒した、福島の2人のママさんは、「ふくしま復興共同センター・放射能対策子どもチーム」のメンバー。

12月13日、国会に「ふくしまの子どもたちを放射能被害から守るための署名約10万人分を提出されました。
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「子どもが安心して住める地域は、すべての人が安心して住める地域」と、保育園、学童、小学校、町内会、仮設住宅の自治会、学校などで協力がひろがり、約3ヶ月で10万筆に到達しました。


福島の雰囲気は単純ではありません。

本当は、みんなが放射能汚染を心配しているのに、「避難させるかさせないか」などの分断があり、「不安を話すのにも勇気が必要」な雰囲気があるとのこと。

ママさんたちは、

「学校のアンケートにビッシリ書かれた放射能汚染への不安の声をみて、子どもを守る運動を思い立った」
「不安や要望を話してみたら、同じ思いの仲間がいることがわかった」
「声を挙げたら、少しずつ変化を感じた」

と、一歩ずつ運動と実感を積み重ねてきました。


「私たちも、1人でいると滅入ってくる。仲間がいるから、励ましあいながらがんばれる」

と語っていたことが、とても印象的でした。



日帰りの福島弾丸ツアー。本当に行けてよかったと思います。

遅々として進まない除染、福島の親子が置かれた実態、その中で生きぬき、「子どもを守ろう」とがんばる姿。すべてリアルに実感し、大きな勇気をもらいました。


東京に住む私たちに、何ができるでしょうか。

福島のママさんたちは、

「東京の親たちが、自ら運動を始めていることに励まされる」
「10月の福島1万人集会の壇上で『もっと外で遊びたい』と叫んだ子どもたちは、全国から集まった大人が手で大きくマルを作って『遊ばせたい』と答えてくれたことに感動して力をもらっていた」

と話してくれました。


・東京にいる立場から、「原発ゼロ」「放射能から子どもを守れ」の運動をすすめる
・同時に、福島の実態をつかんで広げる

これにつきるんじゃないでしょうか。


私たちが、もし「福島と比べて東京はマシ」といって、声をあげるのをやめてしまったら、放射能の問題は「福島だけの問題」として矮小化され、むしろ福島は置き去りにされてしまうでしょう。

福島の親子を支えるのためにも、どこに住んでいようが、子どもを守るために最大限のことをするのが大事だと思いました。

全国のママ・パパが、「原発ゼロへ」「放射能から子どもを守れ」の一致点で力を合わせることの大切さがよくわかり、改めて決意が固まる座談会となりました。

ご一緒させていただいたママさんをはじめ、関係者のみなさま、ありがとうございました。

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(おわり)
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by machida_kosodate | 2011-12-15 13:02 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(2)

(②のつづき)

渡利地区の学童グラブ。

子どもたちが通うルート(学童入り口から6mくらい)の雨どいの下では、9マイクロを超える、衝撃のマイクロホットスポットが。
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学童の入口のすぐ前。下の写真の溝から向こうが学童の敷地(除染済み)、手前は隣の敷地で、除染の対象外。上の写真のスポットは、ここから2mくらいのところに存在します。
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指導員の方は話します。

6月までは、70人の子どもを全く外に出せなかった。低学年は特に、外で遊べないのはすごいストレス。
現れ方はそれぞれだけど、ケンカが多くなり、障子は3日でボロボロに。大人に異様に甘える子が多数いる。

全て、原発事故がなければ起きなかったこと。福島の子どもは「被災者」ではなく「被害者」。
東電は「保障」というけど、事故は人災だから「賠償」のはず。加害者意識がたりない。

除染は、全然すすんでいない。国や自治体は、全面的な除染をして、一刻も早く安心して暮らせる地域にしてほしい。



小学校近くにある私立保育園。
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園庭は5月に除染して3.5マイクロ(!)から0.4マイクロへ。
しかし、すぐ前の道路や散歩コースの地面では、高い線量が。
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子どもを通わせるSさんはもどかしさを語ります。

「園庭は学校よりも面積が狭く、周りら再び放射性物質が入ってくる。保育園や学校だけを対象にする『点の除染』から地域全体を対象にした『面の除染』への発展が急がれるけれど、全然すすまない」

「町内会に50万円くらいしか予算が来ない。マスクや手袋、高圧洗浄機をかったら終わり。個人宅の除染(1軒150万円くらい)、アスファルトをはがして直すとか、ダイナミックな除染には全く足りない」

この保育園は、月1回の父母懇談会で、共通認識と納得を大切に放射能対策を進めています。
パパたちが必死に除染をし、毎日水を入れ換えることを条件に、夏はプールにも入りました。
Sさんは「不安や要望をだしあうおしゃべりが、『心配なのは私だけじゃない』という意識を広げた」と語ります。

保育士さんは「工夫して築き上げた保育環境がズタズタにされ、やりたい保育ができない。」と悔しい胸の内を話していたとのことです。

(つづく)
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by machida_kosodate | 2011-12-15 12:54 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)

(①のつづき)

除染後も線量が0.8マイクロを超える渡利小学校。
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4月は690人、夏休み明けは630人と減ってきたものの、現在も620人以上の子どもが通っています。

校庭は5月に表土をはぎ取って除染。国が仮置き場や最終処分場を決めないために、同じ校庭の地下に埋めました。プールは事故からそのままの状態。

除染が終わっていないとろは、ロープやコーンで目印が。

校庭が使用禁止だったため、1年生は校庭の使い方を習えず、鉄棒やブランコにあたるなどの事故が多発。運動会では、運動不足のために転ぶ子が続出しました。


「『牛乳飲んだら死んじゃう』と言われたから僕は飲まない」と、給食の牛乳を拒否する子。

昨日までは遊んでいた雪に、突然「さわるな」と言われて混乱する子。

放射性物質を含んだ砂が体内に入ったら大変と心配する親を見て、ケガを異常に心配する子。

避難した先で、「ここの砂場は、遊んでいいの?」とおそるおそる聞く子。

母子で避難し、「なんでお父さんは連れて帰ってくれないの?」と夕食で涙を流した子。


…悔しくて泣きたくなります。


「ここに子どもを住ませるのは児童虐待」「門戸を開いても、なぜ避難しないのか」などと、とどまる親たちを責める人もいるそうです。


座談会でご一緒したママたちは語ります。

「母子家庭のママは、『避難先は仕事がないから、別の意味で子どもを守れない』と話していた。私も親の介護で動けない。それぞれの家庭に事情がある。」

「高い放射線の中で子育てをするか、避難して家族バラバラになるか。どちらもつらい究極の選択。」

「福島に住み続けたい人も、避難した人・したい人・させられている人も、安心・安全の中で子育てしたい、生活したい。それを実現するためにがんばっているんです。」

…心から尊敬します。

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(つづく)
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by machida_kosodate | 2011-12-15 12:13 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)

松村です。

12月14日、「まちだ子育てネットワーク」のパパとして、福島での「ママ・パパ座談会」に参加。
                        「しんぶん赤旗」の新年企画(2012年1月3日に掲載予定)

ふくしま復興共同センター子どもチーム 」のママさん二人、
東京の「板橋パパママ会」のママさん、そして松村の4人での座談会でした。

座談会に先だって、福島市でも線量の高い、渡利地区を案内してもらいました。

ホットスポットでは、今も計測機を振り切る毎時9・999マイクロシーベルト以上が出るところも。

阿武隈川や県庁などを一望できる弁天山(椿山)は1.5マイクロ超え。

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保育園や学校も見え、ここにたくさんの子どもがいることを実感しました。

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福島市が建てた看板には「公園の利用は、一時間程度に」と表記が。

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案内していただいたSさん(高校生・小学生・保育園児のママ)は語ります。

原発の水素爆発の後、渡利地区の空間線量は毎時25~6マイクロ(!!)

当時、政府は「ただちに健康に影響はない」と繰り返し、ラジオやテレビは「エックス線、CTのほうが高い」といい続けていた。

その数値の意味がわからなかったため、地震による断水で、子連れで5~6時間の屋外給水待ち。

3月16日は高校入試の合格発表日。雨の中、息子は第一志望の県立高校の前で、長時間発表を待っていた。

余震に備えて汚染された靴を枕元に置き、断水のため、頭は洗えず同じ服をきていた。

国はなぜ、早く正しい情報を知らせなかったのか。一番線量が強かった数日間の影響が、子どもの将来に影響したら…と、とても心配。

渡利地区は福島の中でも住みやすく、子育てのために選んで移り住んだのに、本当に悔しい。

(つづく)
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by machida_kosodate | 2011-12-15 10:59 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)

松村です。

突然ですが、いまから大宮発の新幹線に乗り、福島へ向かいます。


目的は…福島で行われる「ママ・パパ座談会」への参加です。
                        (「しんぶん赤旗」の新年企画、1月3日に掲載予定)

過酷な放射能汚染の中でがんばっている福島のママさん3人、都内で原発ゼロを目指してがんばるママさんとともに、「まちだ子育てネットワーク」のパパとして座談会を行います。

自分以外は全員女性…。なんとなく緊張しますね。
勢いにのまれて、うまく話せなかったりして…(>_<)。

まあ、「放射能から子どもを守りたい」「原発なんかいらない」という気持ちは、男女関係ありませんよね。
「パパだって、だまっていられない!!」と、いう気持ちで、がんばってきます。
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by machida_kosodate | 2011-12-14 09:00 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)

あかひげパパです。

原発や火力発電にかわる、クリーンで無尽蔵な自然エネルギー。

日本では、太陽光や風力が有名ですね。

この12月、実用化にむけて実験が開始されたのは、同じ風力発電でも、「洋上風力」。

博多湾の風集めて 風車と太陽電池で洋上発電実験(朝日新聞2011年12月5日付)

風力発電は、自然エネルギーの中でコストが安いなどのメリットとともに、”低周波振動”による健康被害などのリスクやデメリットも指摘されていました。

今回九州大学が実験を始めたのは、居住区から離れた海の上に、風力発電&太陽光発電を組み合わせた施設。今後、波力や潮力も組み込んでいく計画みたいです。

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風車の周りにある枠が効率をあげ、一般的な風車の2~3倍の発電ができるんだそう。
網をはれば、バードストライク(鳥の激突)も防げるそう。

風レンズ風車の開発(九州大学流体科学研究室)

こういうのは、ワクワクしますね。

今後の展望では、1ユニットで、原発一個以上の発電量を持つことも展望している、ダイナミックな研究。

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原発から脱却して温暖化も防げる、自然エネルギーの技術開発。ぜひ、がんばってほしいです。

原発につぎ込んできた税金を、こういう研究や普及に使ってくれたらいいですね。
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by machida_kosodate | 2011-12-13 17:00 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)

松村です。

私たち「まちだ子育てネットワーク」のお仲間パパでもある池川市議から、うれしいニュースが入りました。

12月6日の町田市議会で、池川市議による市の放射能対策に関する質問に対して、前向きな答弁が相次ぎました。

学校給食の放射線測定「実施の方向で検討」(池川友一のつながるブログ)

インターネット中継(町田市議会録画放映)


①学校給食の放射線測定を求めた質問に、「実施の方向で検討している」と議会で初めて答弁!!

②“低線量被ばく”などの健康調査について「あらゆる可能性を排除せず取り組むことが必要」と求めた質問に、「ごもっともなところがある」と答弁!!

③市内全域の公共施設での細かい放射線測定を求めた質問に、「児童青少年施設、公園などについても実施」の方向を示す答弁!!

先日このブログでも紹介があった「町田市の放射能対策が一歩前進」、「文科省が、学校給食の放射性物質の基準値を発表」に続き、子どもの命と健康を守るうえで、またまた大事な一歩です!!

10月4日の市議会では、「小中学校・保育園・幼稚園・公園などの土壌の放射性物質の測定と、学校給食(牛乳などを含む。)の放射性物質の測定を求める決議」が全会一致で可決され議会の意思を示していました。また、池川市議が所属する日本共産党市議団が提出した「福島原発事故による放射能汚染から子どもと国民の健康を守る対策を求める意見書」も可決されています。

ママ・パパをはじめとした市民の声と、心ある議員さんたちの活動が合流することで、放射能から子どもを守る施策が、一歩一歩積み上がってきています。
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by machida_kosodate | 2011-12-07 09:00 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)

あかひげパパです。

6日、衆議院が”原発の輸出”が可能になる「原子力協定」を承認しました。


原子力協定:衆院を通過、来月発効へ 原発輸出具体化へ(毎日新聞 12月6日)


ちょっと、信じられない感覚ですね。


原発のために故郷を追われて避難している人は、数万人に上ります。
福島の子どもたちは外で遊ぶことができずに苦しんでいます。
全国のママ・パパが、放射能による、子どもの命と健康、未来への影響を心配しています。

事故現場は放射線があまりに強いため、溶け落ちた核燃料には近づけないまま。
事故の収束も、原因究明も、ほど遠い状態です。


そんな状態で、なぜ外国に原発を輸出できるんでしょうか。

ヨルダン(中東)、ロシア、ベトナム、韓国の子どもたちまで、原発事故の脅威にさらす気でしょうか。


この「原子力協定」に、いわゆる2大政党(民主・自民)の両方が、賛成したといいます。

さすがに、「造反」(ぞうはん)がでて、民主党の2人が反対、15人が退席。
反対した京野議員(民主)は、記者団に「事故収束ができていない中で、日本の議員として賛成しかねる」と説明しました。


これでは、ホントに恥ずかしい国になってしまいます。ぜひ考え直してほしいです。
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by machida_kosodate | 2011-12-07 03:23 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)

あかひげパパです。

乳幼児用粉ミルク「明治ステップ」から1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されました。

明治 粉ミルクから放射性物質(NHKwebnews 12月6日)

明治によると、11月に消費者から「粉ミルクに放射性物質が含まれているのではないか」という指摘を受けて調査をし、製品の一部から、1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムを検出。

原料の脱脂粉乳は東日本大震災の前に生産され、一部は北海道産、大半はオーストラリアなどオセアニア地域から輸入されたもの。

明治の担当者は、「工場で外気を取り入れて乾燥させる加工工程で、東京電力福島第一原子力発電所の事故による大気中の放射性セシウムが入り込んだ可能性がある」と話しています。


あかちゃんが飲むミルクからセシウムが検出されたのはショック…(>_<)。

やはり、原料だけでなく、製品の放射線検査と対策も重要なんですね。

ここでも、消費者の厳しい目が、メーカーを動かしています。

厚労省は、早く厳しい基準値を出してほしいと思います。
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by machida_kosodate | 2011-12-07 00:34 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)

あかひげパパです。

文部科学省は11月30日付で、学校給食の放射性物質について、「1キロ当たり40ベクレル以下」と、初めて基準値を発表しました。

この基準は、東北・関東甲信越と静岡県が対象となり、自治体による検査に対する国の支援の基準となる見込みです。

また、自治体が検査機器を買うときに、半額を上限に援助する方針も示しました。

放射性物質:給食の目安、東日本17都県に初通知…文科省 (毎日新聞12月1日付)


全国のママ・パパが「子どもたちを守るために、給食に厳しい基準を」求めてきたことが、また一歩前進しました!!


以前も紹介したように、これまでの放射性セシウムの暫定規制値は…

飲料水と牛乳・乳製品が「1キロ当たり200ベクレル」
野菜類、穀類、肉・卵・魚などが「1キロ当たり500ベクレル」

など、世界から見ても異常に甘い基準でしたが、今回、給食に関しては飲料水の5倍厳しい基準になります。


本当は、「子どもに与える食品は、放射性物質ゼロに」といいたいけれど…。


今後、この基準をいかした取り組みが大事です。

・東京都は、十分な量の検査機器と検査体制を用意する
・町田市は、各校の給食を細かく測定して対策を打つ (←今は、測定さえしていません!)
・文科省は、「事前調査」だけでなく、“1食分をミキサーにかけて測定”などの「事後検査」も対象に
・給食以外の、食品・飲料の基準値も厳しく改める

などなど。

3.11以降、ママ・パパの声は、確実に国や自治体を動かしています。
これからも力を合わせて、「原発ゼロ」を求めるとともに、「放射能から子どもを守ろう」の声を広げましょう。
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by machida_kosodate | 2011-12-01 14:06 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)