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3.19保育料値上げストップ請願(様子・結果)

 こんにちは。なおです。

3月19日、市議会に「認可保育所の保育料値上げ中止を求める請願」を出しました。

実際の請願はこちら

先日市長あてに「認可保育園の増設で待機児ゼロ」「保育料値上げ中止」を求める署名1525筆分を集めて提出したことに続く取り組みです。

市議会の文京社会常任委員会にて、意見陳述したときの様子と概要をお伝えします。

意見陳述は初めてで、「こんな感じなのか〜」と終始ドキドキ。「こうして市政のひとつひとつが行われているんだな」という実感が湧きました。
陳述したのは、4月から認可保育園にお子さんを預けるママと、認証保育園に子どもを預けている私の二人。市の担当職員や議員さんたちを前に意見陳述をしました。

時間は2人で5分なのであっという間です。意見陳述後、議員と私たちの間で質疑応答が行われ、私たちは一度退席します。ここからは傍聴でしたが、議員さんと市の担当者との審議が行われ、最後に採決が行われました。結果は4:4の賛否同数!しかし、議長(いわせ和子氏)の議決により否決になりました。残念〜。

賛成した議員は、渡場悟視氏(共)、佐々木智子氏(共)、谷沢和夫氏(社)、田中のりこ氏(ネ)
反対した議員は、白川哲也氏(み)、おく栄一氏(公)、熊沢あやり氏(自)、佐藤伸一郎氏(自)です。

4月からの保育料値上げで保護者負担は55.9%となり、多摩地域で最も高い保護者負担率になります。(国基準 平均55%)。保育料の改訂は10年ぶりで、値上げ幅も平均2,520円と大きいものです。
3歳児未満の月額の保育料の値上げ幅の例を具体的にみてみると・・・

所得税3,000円未満だと、4,500円→7,500円 (+3,000円)  

所得税805,000円以上/年(H26年より所得税1,000,000以上)だと、53,800円→55,800円 (+5,000円)

 今回の保育料値上げは、保護者負担率を上げ、市の負担率を減らすものです。市は当初よりも値上げ率を高所得者ほど高く、低所得者ほど低くしたそうです。しかし、所得税年間3,000円の家庭の3,000円の値上げと、所得税だけで年100万の家庭の値上げ5,000円では、ずいぶん重みが違うのではないでしょうか。市が設定した値上げ幅が、実態に沿っているのかには疑問が残ります。

 今回の値上げで市が徴収する額は約1億6,500万円。「値上げによる保育サービスの改善、保育士の待遇改善はあるのか」、という質問もでました。市によると、保育園へ通っている子どもと、在宅の子どもとの格差をなくすという名目で、「マイ保育園」という在宅の子どもへの支援、子育てセンター5カ所の設置などにお金を使う予定で、「保育サービスの改善、保育士の待遇改善には直接的にはつながらない」とのことでした。
 確かに、町田市は在宅で保育をする親への支援が不足しているという声は聞かれますが、それならば子育て予算全体を増やしてほしいものです。一緒に意見陳述をしたママさんの陳述にもありましたが、子育てに関する予算は約9億円、対して、ゼルビアに関しては約33億円。今回の値上げで保護者が負担することになるのは約1億6,500万円分。「税金の使い道を変えれば、値上げは避けられるのでは…」と思ってしまいます。

 請願はその後定例会で議決され、否決多数で残念ながら不採択になりました。賛成したのは、日本共産党の5人、まちだ市民クラブの9人で計14人、反対したのは自由民主党の12人、公明党の6人、保守連合の4人の計22人です。昨年の請願よりも賛成する議員の数は増えました。

 今回はじめて意見陳述や委員会の傍聴をしましたが、とっても勉強になりました。そして、この内容をたくさんの人に知ってほしいと思いました。議員さんの選挙広報では、似たようなことを言っていて違いが分からなかったりしましたが、当選後の発言、案件への賛否で、その人や政党の考えが明確に分かります。
 
詳しくはこちら↓
第1回定例会 議案審議結果一覧(町田市議会HP)
by machida_kosodate | 2014-03-28 06:50 | 子育て環境(保育園)