13.01.27 いじめをみんなで考える

松村です。1月27日に行った企画
「いじめをみんなで考える」

参加してくれたのは、24人
講師の梅原利夫さん(和光大学副学長)は、「〝正解を教える″のではなく、みんなで考えたい」と、問題提起。ママ・パパたちによる、自分にひきつけた発言が相次ぎました。

(1)問題提起
(1)いじめ行為といじめ行為をする子どもは分けて考える
・いじめ行為は、人権を蹂躙する行為であり、絶対に許されない。それが〝いじり″との差。
・初期のいじめに関わる子ども(加害者含む)は、〝ケア″と〝指導″の対象
                              (深刻な場合は、ためらわない介入が必要)
(2)子どものいじめ行為は、すべて大人社会に模範がある
・大人社会に問題がある中、「自分の子どもだけいじめと関係がない〝無菌状態″」とはいかない

(3)いじめは、「撲滅する」ものではなく、「乗り越え、解決する」もの
 ・「撲滅」を掲げた数値目標は、隠ぺい体質を呼び起こす

(4)町田市内のある中学校での、いじめを乗り越えるための実践例
 教師は「人権蹂躙のいじめ行為は許さない」と宣言。
 被害者に複数のサポーターをつけ、「絶対にあなたを守るから、被害者を支えて」とサポーターを支援。
 「子どもの権利条約からも重要」だと、いじめについてのクラス全員の匿名「意見表明集」をつくる。
        ※2冊目では、1冊目を受けての意見、保護者の意見も。
 クラスが合唱祭で活躍するなど、いじめよりも楽しい経験をつんだ。

 …こうした努力で、いじめの深刻化は防がれている。 
 可能な範囲で情報を公開し、子ども・親・教師集団で共同する取り組みが大事。
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(2)興味分野に答えて

①加害者は、なぜいじめ行為に走るの?どう指導する?
  キーワードは、「過剰なストレス」。厳罰・排除では解決しない。初期対応を怠るとエスカレートする。
  いじめは、一時的にスッキリしても後味が悪い。もっと楽しい成功体験、出番をつくる。

②被害者は、なぜSOSを出せない?
  報復への恐れもあるが、プライドも。自分の誇りがけがされていることを、親や周りには知られたくない。

②傍観者への働きかけは?
  「何かしたい」と思う人を孤立させない支援が必要

④人間社会にいじめは必然?
  戦争や差別などの問題は確かにある。同時に、人権は歴史の中で作られてきた。いじめは必然ではない。
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(3)参加者からの声
・親としていじめを止めさせる、なくさせるためにどんな働きかけをできるか迷う。

・いじめも大きく見れば、人間化関係のトラブル。それを解決する力を培うことが大事。相手の意見を聞き入れるのが大事。家で、子どもを含めて家族で話し合う。

・親と先生との信頼関係をつくるのが大事。

・小学校教員(育休中)。子ども同士で解決させるのが大事。前は自分がどうにかしようと思ってうまくいかなかった。力のない教師だと思われることが怖かった。トラブルがあった時こそ関係を作れる。自分の子どもも、おもちゃをとったりとかするときに、見守って経験を積ませてあげたい。悩みつつ。

・自分の子どもがいじめられたら、なんと声をかけたらいいのか。
→子どもが被害にあった場合は、親として子どもを守りきる腹を決め、同時に冷静に作戦を立てる。

・加害者側にいたけど、学校の先生がスポーツで認めてくれ、自然にいじめや問題行動も減った。やりがいがある体験をさせるのがいい。

・小学校保健室の教員。大人の行為が子どもの模範。子どもには自分の意見をいっていく力をつけさせたい。家庭がコミニケションの土台。子どもが発する考えに耳を傾ける。学校では「相談したら変わるかも」という希望を子どもが持てる行動力が必要。

・男子から「汚い」といじめられていたけれど、親には話せない。友人がいなかったら不登校になっていた。

・「いじめゼロ」というのは無理。派手な女子グループ内では、メンバーが順番にいじめられる。「やめよう」と提起したら今度は私。

・身長が高いことがいじめの口実にされ、今でもコンプレックス。親に言ったら、泣いてくれた。そこでたたかう心作りができた。子どもが信頼でき、自分は大丈夫と思えるような親になりたい。

・保健師。国際調査では、日本の小3生で「誰かに愛されている」と答えたのは7割。「親に愛されている」は5割(最下位、母7割・父3割)。親に聞くと9割「子どもを愛している」と。父の愛情が伝わっていない。

梅原さんからのメッセージ
・大人社会にいじめや様々な暴力がある中では、必ず子どものいじめはおきる。「自分の子どもだけはいじめと関係なく」というのは無理。親として正面から問題を受け止めてほしい。
・今のパパ・ママ自身が〝いじめ体験世代″。体験を話せる場が大事。いじめをどう受け止め、克服してきているのが大事。発達障害を含めた個性や課題など、「原因は被害者にある」という意識を変えていきたい。


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企画の題名通り、「正解を教えてもらう」のではなく、文字通り「みんなで考える」という企画になりました。
今後も、いじめについて学び、考え合う機会を作りたいと思います。

講師の梅原さん、参加していただいたみなさん、ありがとうございました。
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by machida_kosodate | 2013-02-02 14:19 | イベント | Comments(0)