「点の除染」から「面の除染」を(福島「ママパパ座談会」③)

(②のつづき)

渡利地区の学童グラブ。

子どもたちが通うルート(学童入り口から6mくらい)の雨どいの下では、9マイクロを超える、衝撃のマイクロホットスポットが。
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学童の入口のすぐ前。下の写真の溝から向こうが学童の敷地(除染済み)、手前は隣の敷地で、除染の対象外。上の写真のスポットは、ここから2mくらいのところに存在します。
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指導員の方は話します。

6月までは、70人の子どもを全く外に出せなかった。低学年は特に、外で遊べないのはすごいストレス。
現れ方はそれぞれだけど、ケンカが多くなり、障子は3日でボロボロに。大人に異様に甘える子が多数いる。

全て、原発事故がなければ起きなかったこと。福島の子どもは「被災者」ではなく「被害者」。
東電は「保障」というけど、事故は人災だから「賠償」のはず。加害者意識がたりない。

除染は、全然すすんでいない。国や自治体は、全面的な除染をして、一刻も早く安心して暮らせる地域にしてほしい。



小学校近くにある私立保育園。
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園庭は5月に除染して3.5マイクロ(!)から0.4マイクロへ。
しかし、すぐ前の道路や散歩コースの地面では、高い線量が。
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子どもを通わせるSさんはもどかしさを語ります。

「園庭は学校よりも面積が狭く、周りら再び放射性物質が入ってくる。保育園や学校だけを対象にする『点の除染』から地域全体を対象にした『面の除染』への発展が急がれるけれど、全然すすまない」

「町内会に50万円くらいしか予算が来ない。マスクや手袋、高圧洗浄機をかったら終わり。個人宅の除染(1軒150万円くらい)、アスファルトをはがして直すとか、ダイナミックな除染には全く足りない」

この保育園は、月1回の父母懇談会で、共通認識と納得を大切に放射能対策を進めています。
パパたちが必死に除染をし、毎日水を入れ換えることを条件に、夏はプールにも入りました。
Sさんは「不安や要望をだしあうおしゃべりが、『心配なのは私だけじゃない』という意識を広げた」と語ります。

保育士さんは「工夫して築き上げた保育環境がズタズタにされ、やりたい保育ができない。」と悔しい胸の内を話していたとのことです。

(つづく)
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by machida_kosodate | 2011-12-15 12:54 | 子育て環境(原発・放射能) | Comments(0)